【受賞】博士課程2年生・松坂さんが応用物理学会Poster Awardを受賞
2024年9月16日~20日に新潟(朱鷺 …
Keio University, Faculty of Science and Technology, Dept. Applied Physics and Physico-Informatics
Keio University, Faculty of Science and Technology, Dept. Applied Physics and Physico-Informatics
物理情報工学科には3つの研究分野があります。3つの研究分野は、「量子・情報物理」、「創発物性科学」および「情報計測・情報制御」です。
応用物理とエレクトロニクスを2本の柱とし、それらを横につなぐシステム科学の基礎を学びます。
それらを発展させた研究を通して、社会へ貢献できる技術者を養成していきます。
2年生では、物理現象・生体生命現象・物質現象を把握するための熱物理学、電磁気学、量子力学を基盤とした応用物理学、それに計測・情報処理などの究理・究明手段や、解析・モデリングのための数理的手法を学びます。3年生では、物性物理や制御工学の必修科目と多岐に渡る選択科目により専門的学力を養い、それらの知識を専門分野に応用する能力を培います。
2024年9月16日~20日に新潟(朱鷺メッセ)で開催された第85回応用物理学会秋季学術講演会において、松坂美月さん(海住研究室・博士課程2年)がPoster Awardを受賞しました。受賞タイトルは以下の通りです。
“Fabrication of nanoscale magnetoresistance devices using chiral molecules”
Mizuki Matsuzaka, Ryunosuke Miyamoto, Kotaro Kashima, Takumi Ueda, Takashi Yamamoto, Kohei Sambe, Tomoyuki Akutagawa, Hideo Kaiju
(Keio Univ. and Tohoku Univ.)
11月30日(土)に学部1年生と塾内校3年生のための学科分け説明会を開催します。物理情報工学科では,12-106室での教室展示と研究室を巡る見学ツアーを用意していますので,ぜひご参加ください。2023年の様子はこちら,特設ページはこちら
俣野眞一朗君が、第21回飯島奨励賞を受賞しました。この賞は、カーボンナノチューブを発見した飯島澄男先生から直接授与され、カーボンナノチューブ関係の研究者の中から、年1回選ばれる、極めて貴重な賞になります。(受賞者ゼロの年もあるほど、厳しい審査の賞で、学生が受賞するのは、極めて異例の受賞です。)
2024年10月20日~24日に北九州で開催された国際会議 The 10th International Symposium on Surface Scienceにおいて、藤田 優人君(清水研究室・博士2年)がStudent Prizeを受賞しました。受賞講演タイトルは以下の通りです。
“Investigation of Light-matter Interaction in Sub-nanoscale using Carbon Nanotubes”
おめでとうございます!
村中健一氏(株式会社エナーバンク 共同創業者/代表取締役;相吉研OB,学部2011年,修士2013年)と関根大輔氏(株式会社エナーバンク 共同創業者/取締役CTO;小池研OB,学部2011年,修士2013年)が矢上賞(起業支援)を受賞されました.記念講演会において「エナーバンクが切り拓く未来:再生可能エネルギー最適化システムの挑戦と社会実装」をご講演いただきました.
M1宮岡君が大阪梅田で開催された言語処理学会の言語処理若手シンポジウム(YANS)に参加しました。初日に開催されたハッカソンでは大喜利の題材に取り組み,チーム8 – Say2 Do2として最優秀賞を受賞しました。また,3日目には自身の研究成果をポスター発表でおこないました。制御理論をもとにした大規模言語モデル(LLM)を安全化させるアライメント技術を発表して,スポンサー賞(Spiral.AI株式会社賞)を受賞しました。おめでとうございます。
研究成果(ポスター発表):
宮岡佑弥,井上正樹,LLMの”衝突回避” : LLMと制御理論の融合
関連技術の論文:
Y. Miyaoka & M. Inoue, CBF-LLM: Safe Control for LLM Alignment, arXiv, 2024
https://arxiv.org/abs/2408.15625
関連技術の公開コード:
https://github.com/Mya-Mya/CBF-LLM
その他報道など:
サイバーエージェントグループのAI Shift株式会社の技術ブログでも取り上げて頂きました。
https://www.ai-shift.co.jp/techblog/4800
山田進太郎D&I財団のGirls Meet STEM Webに掲載されました理工学部のイベント「Girls Science Club 2024」 https://www.shinfdn.org/gms/tour/mOV7aGN7 の第1部:実験教室「磁石で浮かせてみよう」を物理情報工学科卒の大学院生3名が担当しました。
2024年7月5日~8日に中国・大連で開催された国際学会 Asian Control Conference において、宮﨑 誠也君(堀研究室・修士2年)がBest Student Paper Awardを受賞しました。受賞論文は下記の通りです。おめでとうございます。
Masaya Miyazaki, Yutaka Hori, “Parameter-preserving model order reduction of chemical master equations with a priori error bound,” Proceedings of Asian Control Conference, 2024.
牧研究室・修士課程アンドレア君、博士課程俣野君の研究が、トップジャーナルのACS Nano誌(インパクトファクター:17.1)に掲載されました。この研究は、米国ライス大学との共同研究で進めました。カーボンナノチューブを用いて、高偏光度でエネルギー効率も高い偏光熱光源の開発に成功しました。
【以下、プレスリリースより。】
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科の牧英之教授と同大学院理工学研究科修士課程2年(研究当時)のザッケオ・アンドレア、同博士課程2年の俣野眞一朗、米国・ライス大学電気・コンピューター学科の河野淳一郎教授らの研究グループは、1次元ナノ材料であるカーボンナノチューブ配向膜が高配向・高密度に整列したカーボンナノチューブ配向膜を用いて、高偏光度の偏光熱光源の開発に成功しました。
偏光(直線偏光)とは、電場・磁場が特定方向に振動した光であり、センシングや光デバイス、分析などの幅広い分野で用いられています。広い波長帯域での偏光を得るには、単色のレーザー光は使えないことから、白熱電球等の熱光源と偏光板を組み合わせて生成する必要がありましたが、小型化や集積化が困難でした。これに対して、本研究グループでは、カーボンナノチューブ配向膜を用いたマイクロサイズの偏光熱光源を開発してきました。しかし、偏光度はそれほど高くないなど、さらなる性能向上が求められていました。
今回、カーボンナノチューブ配向膜が架橋した新たな構造のデバイスを開発することで、高偏光度を高効率で得ることに成功しました。開発したデバイスでは、偏光度が最大で約0.9となっており、従来構造での0.6と比較して大幅に向上しました。また、エネルギー効率も、従来の構造と比較して12倍以上と大幅に向上しました。本光源は、シリコンチップ上に微細加工をすることで作製できるマイクロ偏光熱光源であり、偏光技術の新たな発展に貢献することが期待されます。
本研究成果は、2024年6月4日に米国化学会(ACS)のACS Nanoオンライン版で公開されました。
教授・准教授就任講演が開催されました.物理情報工学科からは
渡辺宙志教授:「KeioとMDとHPC」
星野一生教授:「フージョンエネルギーと壁の間で」
の2件の講演がありました.