■はじめに

2012年度から、他学科に先駆けて3年生のカリキュラムに4学期制を(クォータ制)導入しました。各学期に、講義を1週間に2回開講し、集中講義形式で行います。1学期の期間は、試験を含めて2か月程度になります(物理情報工学実験A〜Dおよび物理情報工学演習を除く)。

各学期の講義の期間は、およそ

  • 第1学期:4/6〜5/31
  • 第2学期:6/1〜7/20
  • 第3学期:9/24〜11/17
  • 第4学期:11/26〜1/21

になります。2014年度から慶應義塾大学では4学期制と2学期制を併用し、第1学期および第3学期の期末試験日が設けられました。物理情報工学科でも第1学期と第3学期の試験は試験日に行います。

4学期制のメリットは以下の通りです。

  1. 通常の1学期で学ぶ科目数の半数を2か月間に短期集中的に学ぶ
  2. 多くの講義が並行する場合と異なり、履修済みの科目の範囲に合わせて次の科目の内容を設定することができる
  3. 第2学期には必修科目がないため、学習指導に申請して許可された者は、海外企業インターンシップや米国大学サマーセッション等に参加することができる

■履修

1年生の必修科目の物理学A〜Dおよび2年生の必修科目の熱物理と量子力学入門のように、学期の前半と後半に分けて時間割に掲載されます。履修申告は従来の学期制と同じように行います。

■第2学期海外留学

第2学期は欧米の夏休み期間に相当します。海外における適切なプログラムに参加する学生は、第2学期と夏休みを海外で過ごすことが認められます。物理情報工学科では、

  1. 米国大学サマーセッション
  2. 海外インターンシップ

を認めています。これら以外の場合には学習指導に相談してください。正式な単位取得や高度な勤務経験の蓄積が目的ですので、語学留学・スポーツ留学などは認められません。第2学期の必修科目「物理情報工学実験B」は、学科が認めた留学の場合のみ、4年生で履修することを認めます。

■米国大学サマーセッション短期留学

米国で大学を早期卒業する学生の多くは、夏休みにサマーセッションで単位を取得します。すなわち、夏休みにも関わらず単位として認定される講義が様々な米国大学で開かれており、それを他大学の学生が履修することが認められています。物理情報工学科では、特に物理情報工学科の3年生の選択科目に相当する講義を米国大学サマーセッションで履修することを推奨します。この場合には、米国大学サマーセッションで取得した単位を物理情報工学科の3年生の選択科目の単位として認定することができます。単位認定の可能性については、申請時に学習指導に相談してください。また、その他の科目でもサマーセッションであれば自由科目(卒業に必要な単位には含まれません)として単位を取得できる可能性があります。

2013年度から、スタディ・アブロード・ファウンデーション(SAF)日本事務局の協力により、慶應義塾大学理工学部生対象海外大学サマーセッション短期留学のプログラムを実施しています(2014年度の申し込みは終了しました。2015年度の説明会が日吉キャンパスで4月から随時開催されます。詳細については配布中のパンフレットをご参照下さい)。

多くのサマーセッションでは、入学試験はありませんが英語の能力が必要です。例えば、Harvard大学ではTOEFL CBT 213, iBT 100, paper-based 600, IELTS 7.0以上、UC BerkeleyではTOEIC 760, TOEFL CBT 213, iBT 79, paper-based 550以上などです。各大学のweb pageに掲載されています。

サマーセッションに参加する学生は、決定次第、学習指導に相談した後、学生課学事担当へ留学届けを提出して下さい。

■海外インターンシップ

技術系の会社でインターンシップは、学習指導に認められ、学科専門科目の「学外実習」を履修申告している場合には、「学外実習」の単位として認められます。2012年度から、Intrax社と慶應が共同で実施する慶應理工学部対象海外インターンシップのみを単位の対象とします。

2012年度、インターンシップに参加した学生の報告会のビデオがYouTubeで公開されています。

■補足

2012年度は、サマーセッションおよびインターンシップには旅費の補助があります。補助額の目安は航空券と1泊あたり5,000円です。