【プレスリリース・論文掲載】卒業生の佐藤健太君の研究成果がシュプリンガー・ネイチャー・グループの英国科学誌「Scientific Reports」に掲載

物理情報工学科卒業生の佐藤健太君(現 理工学研究科修士2年生)が、物質・材料研究機構 介川裕章主幹研究員、ブラウン大学物理学科 G. Xiao教授と共同で、世界最大のトンネル磁気キャパシタンス(TMC)効果の観測とそのメカニズム解明に成功しました(図1と図2)。この成果は、新たな電気容量検出型の高感度磁気センサー・磁気メモリー誕生への道を切り拓くものです。本研究成果は5月16日(英国時間)に『Scientific Reports』(オンライン、シュプリンガー・ネイチャー・グループ)に掲載されました。

論文の詳細は下記の通りです。
K. Sato, H. Sukegawa, K. Ogata, G. Xiao and H. Kaiju:
“Large magnetocapacitance beyond 420% in epitaxial magnetic tunnel junctions with an MgAl2O4 barrier”

https://www.nature.com/articles/s41598-022-11545-6

Scientific Reports Vol. 12, pp. 7190 (1-10) (2022).

また、佐藤君は昨年、第22回物理情報工学科特別賞を受賞しました。その他、本大学在学中、体育会矢上部硬式庭球部の主将としても活躍しました。

プレスリリース(慶應義塾大学)プレスリリース(理工学部)

日本経済新聞マイナビニュースマピオンニュース

ブラウン大学物理学科 ニュース物質・材料研究機構 磁性・スピントロニクス材料研究拠点 ニュース

図1:磁気トンネル接合(左:測定系、右:試料の写真)
図2:Fe/MgAl2O4/Fe素子に電圧を加えることで、426%のキャパシタンス変化率を達成