学部生向け夏休み体験実験(超高速非線形分光編)を開催いたしました。

 9月29日に、学部生向け夏休み体験実験(超高速非線形分光編)を行ないました。超高速非線形分光の基本実験である第2高調波発生を利用したパルス幅測定を行ないました。物理情報工学科の2・3年生9名が参加し、実際に光学系を調整するなど、超高速非線形分光実験の一端を体験しました。

参加学生の感想

  • 初めて2次の非線形工学効果の分光実験ができ、そして少し直感に反するような結果が観察できてとても興味深かったです。それぞれ別の波長の可視光を混ぜた場合は絵の具のように色は混ざるはずなのに、赤外光と赤色を特殊な条件で混ぜたら緑色の光が検出されたことがとても意外でした。レーザーを用いる時は波長という波動性の側面で考えるのに、光を混ぜたり分けたりする時にはエネルギー準位などの粒子性の考えを使っており、量子の難しさを実感しました。そして、休み時間などに研究室の方々が質問や相談などに乗ってくださり、とても居心地が良く楽しかったです。
  • 体験実験に参加させて頂いたことで実験室の設備に実際に触れさせて頂き、研究室での生活をより鮮やかにイメージすることができました。また、先輩方から実験原理等について詳細にご教示頂いたことで、実験内容と量子通信についての理解が深まったことも、将来について考える上で大変勉強になりました。