■構成

専任講師

二瓶栄輔

修士2年

秋山佑介 飯田文彦 木村聡一郎 清水聡 西村健太郎

修士1年

鈴木厚広 西山陽 平林祐樹

学部4年

塚田賢治 大家誠 菊池翔平 西岡亮 畠山貴士 山田達巳

■研究成果

○ポリフェニレンエチニレンを用いた分子分散型有機EL素子の作製

ポリフェニレンエチニレン(PPE)を導電性ポリマー中に分散させ、有機EL素子を作製し発光させることに成功した。またPPEの分散濃度を変化させることによ り蛍光の波長を変化させうることを確認した。

○2次元屈折率分布曲がり導波路の作製と応用

曲率を有する屈折率分布型光学素子の結像特性を解析し、曲がり画像導波路として利用することが出来る可能性を示した。さらに、実際に屈折率分布型曲がり 導波路を作製して、画像を伝送させることに成功した。

○p-トルエンスルホン酸を用いた新規重合法の解明

p-トルエンスルホン酸を触媒、兼溶媒として用いることにより、非常に簡単な操作によって蛍光を示す新規高分子材料を合成することに成功した。

○有機無機マイクロコンポジット屈折率分布型光ファイバ母材の作製

有機材料と無機材料からなる屈折率分布型光ファイバー母材を作製することに成功した。屈折率の分布の形成を拡散シミュレーションで記述することを明らか とし、目的とする屈折率分布を再現性良く作製することを可能とし た。

○ポリマー光導波路及び光増幅器の作製

テーパー状導波路を用いることにより、これまで作製の難しかった有機色素を用いた連続光の光増幅器の動作を確認した。

○集光素子用の紡錘形屈折率分布型光導波路

LEDなどの広角発光体からの光を、より簡便に集光するレンズ系を紡錘形屈折率分布型光導波路を用いて実現するためのシミュレーションを開発し、得られた結 果に基づいて、高集光特性を有する紡錘形屈折率分布型光 導波路を作製することに成功した。

○固体モノマーを用いたGRINレンズの作製法に関する検討

数種類のモノマーを固体状態で重合容器に封入し、部分的に溶解させながら重合させることにより、屈折率分布を有する透明光学素子の作製に成功した。

○有機無機マイクロコンポジット光ファイバの作製

有機材料と無機材料から成る屈折率分布型光ファイバーを作製することに成功した。屈折率分布の安定性は、有機材料のみからなるものに比べて向上すること が示された。

■発表論文・学会発表など

学会発表

  • 阿久津紘基、二瓶栄輔、朝倉浩一、”ポリマー薄膜のディウェッティングパターン形成とその撥水性に対する影響”第18回「非線形反応と協同現象」研究会、京都、2009年1月
  • 高田淳史、二瓶栄輔、朝倉浩一、”親水性モノマーを用いた自発的フロンタル共重合法に基づく濃度勾配の形成”第18回「非線形反応と協同現象」研究会 、京都、2009年1月
  • 木村聡一郎、大家誠、大元純一、二瓶栄輔、”有機無機マイクロコンポジット光ファイバの作製”第56回応用物理学関係連合講演会、茨城、2009年4月

■特許

  • 二瓶栄輔、朝倉浩一、他2名、特許第4270571、 蓄熱効果を利用する自発的フロンタルポリメリゼーションによる屈折率分布型光伝送体の作製方法、慶應義 塾大学、平成21年3月

■進路

ソニー
村田製作所
野村総合研究所
キヤノン