高分子光学研究室/二瓶研究室










 光ファイバには、材料の観点から大きく二つに分類することができます。 ひとつは石英ガラス光ファイバ、そしてもうひとつはポリマー(プラスティック)光ファイバです。 両者の利点と欠点を挙げると、左の表のようになります。この表から分かるように、両者の特徴は、 その材料の特徴に大きく由来しています。
 そこで二瓶研究室では、ガラスおよびポリマーの両者の利点を合わせ持った 「有機無機マイクロコンポジット材料を用いた光ファイバ」を提案しました。
 有機無機マイクロコンポジット材料は、無機物から成るマトリクスに、 有機物を閉じ込めたような構造となっています。そのため、フレキシブルであり、 かつ衝撃にも熱にも強い光ファイバを実現することが可能となるのです。
 では、ここでひとつの例として、従来のポリマー光ファイバとこのマイクロコンポジット材料を 用いた光ファイバとで、熱的安定性にどの程度の違いが生じるかということを比較してみましょう。 両者の光ファイバプリフォームを高温で熱処理してみたところ、従来のポリマー光ファイバは 熱によりコア部分が完全に発泡してしまっているのに対し、 マイクロコンポジット材料は特に変化は見られません。 同じ有機材料を使っていても、無機のマトリクスが入ることで耐熱性が大きく向上していることが分かります。


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