1999年度 本多研究室

構成

教授:
本多 敏
修士課程:
2年:馬場 宏俊,山田 茂史 1年:武田 信治,蜷川 崇,森田 岳
学部4年:
飯田 大作,説田 崇,永縄 芳久,増田 和明,水越 幹雄,村松正浩

研究概要

「逆問題とプロセストモグラフィ」

神経線維伝導速度分布の推定法,MEG(脳磁界)信号処理法など生体電気磁気現象の解析や逆問題解法の研究と,管内流速分布を電磁誘導信号処理により推定するプロセストモグラフィの研究を継続している.

「筋パラメータ推定による痙性患者治療評価」

脳卒中により生じる麻痺により、筋緊張の異常(痙縮・筋短縮・拘縮など)が長期にわたって持続する。リハビリテーションにおける訓練補助装置としてTEM があり,訓練と同時に関節角度とトルクを測定できる。本研究では、TEMを用いて下肢動作中の関節角度・トルク測定値から筋の粘弾性を推定し、リハビリテーション治療の評価の可能性を検討した。

「MEG解析における電流密度推定」

MEGは脳の高次機能の計測に利用されており、脳の活動源を電流ダイポールを分布させた電流分布モデルで記述する手法としてspatial filterが注目されている。本研究では、活動源の時間情報を保ったままで、深さ方向の推定精度を改善した設計法について検討した。

「脳磁図(MEG)による左右反転視野の順応過程の計測」

被験者が約16日間左右反転眼鏡を着用し続け、その間毎日脳磁界計測を行い、反転視野への順応による変化が大脳皮質上で見られないか調べた。

「MEGを用いた脳活動の発生源解析」

MEGにより運動関連磁場の運動前の時間に着目することで、大脳皮質の活動を時間的空間的に捉え、ICAによるノイズ除去を行い運動野でどう反応していくかを解析する。

「末梢神経伝導速度分布の推定」

末梢神経疾患で神経伝導速度が遅くなることが知られている。本法では2点の複合神経活動電位波形の違いと距離情報から最適な伝導速度分布および単一 神経活動電位を逆問題的解法により推定する。

発表論文・学会発表など

論文

  • M. Ohyama, Y. Tomita, S. Honda, H. Uchida, N. Matsuo, “Active Wireless Electrodes for Multichannel Surface Electromyography,” 電気学会論文誌E,vol.119-E,No.5,279-283(1999).

国際会議論文 

  • S. Honda, S. Chiyonobu, “Flow Velocity Tomography through Electro-Magnetic Induction, “Proc. IMEKO XV World Congress, Vol. VII, 91-96(1999).

口頭発表

  • 武田 信治,遠藤 博史,本多 敏,武田 常広, “左右反転視野の順応過程における視覚・運動関連脳磁界の計測”,第14回 日本生体磁気学会大会,1999年 5月.
  • 本多 敏, “フルイディク発振器における側壁とターゲットに関する一考察”, 第38回計測自動制御学会学術講演会,1999年7月.
  • 山田 茂史,遠藤 博史, 本多 敏,”Spatial Filter によるMEG解析”,第14回生体・生理工学シンポジウム論文集,1999年10月.
  • 本多 敏,”電磁誘導によるプロセストモグラフィ”,第16回センシングフォーラム,1999年10月

学位論文

博士論文(副査)

  • Taro Hirasawa, “Effect of Oscillatory Flame Stretch on Laminar Premixed Flames in a Wall Stagnating Flow” (機械工学専攻)
  • 水野 剛, “共焦点光学系を用いた光学ピックアップに関する研究” (電気工学専攻)

修士論文

  • 馬場 宏俊, “Evaluation of Muscle Property from Viewpoint of Rehabili. Medicine”
  • 山田 茂史, “Current Density Estimation for MEG Analysis with Spatial Filter”

卒業論文

  • 飯田 大作,「有限長体積導体モデルによる皮膚表面筋活動電位シミュレーション」
  • 説田 崇, 「Air-puffおよび電気刺激におけるSEPとSEFの比較」
  • 永縄 芳久,「音声スペクトルの動的特徴を組み込んだHMMの有効性」
  • 増田 和明,「非定常相関およびスペクトル情報に基づく非定常信号処理」
  • 水越 幹雄,「発声時の頭部振動強度分布の測定」
  • 村松 正浩, 「フルイディク発振の数値的研究」

進路

日立製作所 富士通研究所 エム・アイ・ティー 慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻 神奈川県警 慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科

助成

戦略的基礎研究推進事業「脳を創る」武田班「MEGによる人間の高次機能の解明」


Dept. Applied Physics and Physico-Informatics