構成
助教授:
宮下照夫
学部:
川見 豪、小室 友、鈴木 寿晃、花井 計、堀 昌史、森 涼太郎、武井 善信
研究成果
信号処理
- 交流モータの駆動制御には駆動電源の周波数と電圧の制御が必要となる。これをデジタル制御で矩形波駆動をする場合、高調波の少ないON-OFF波形を生成しなければならず、データテーブルなどの利用がされてきた。ここではマイクロコンピュータで高調波成分の連立方程式(5変数)を解いて波形を発生させるシステムを実現した。発生波形の高調波成分を測定し、予想通りの動作が確かめられた。
電子回路応用
- ペン形式で触覚フィードバックを持つポインティングデバイスを試作した。動作の自由度は2次元で、ポテンショメータにより位置検出を行なわせた。また、トルクの発生はベルトを介したDCモータの駆動電流の操作で行なった。インタラクティブな試験を行ない、ポインティング時のクリック感や拘束感を得ることができたが、装置の工作精度を上げてトルク再現性の向上が必要と思われる。
電力線通信
- M系列をPN符号とした拡散・逆拡散回路を実現し、2値データの送受信を行なった。これはこれまでシミュレーションで行なってきたDLLの特性を実験で確かめるもので、シミュレーションの収束データを基に回路定数を設定した。その結果DLLは正しく動作し、約1800bpsの速度での2値データの変・復調が可能であった。
発表論文・学会発表・特許申請など
- 田中敏幸、伊藤弘章、宮下照夫:「勾配方向許容角度を可変とした逐次検出型一般化Hough変換による画像認識」,パーソナルコンピュータユーザ利用技術協会論文誌 ,10,1,3-10(2000)
- 田中敏幸、提坂健太郎、鈴木秀一、宮下照夫:「デルタ・シグマ変調を用いたスペクトル拡散通信用DLLの性能評価」,パーソナルコンピュータユーザ利用技術協会論文誌 ,10,1,11-17(2000)
- 田中敏幸、萩原大、宮下照夫:「出力無相関化による音声信号のブラインド信号分離」,パーソナルコンピュータユーザ利用技術協会論文誌 ,10,1,19-27(2000)
学位論文 ・卒業論文
川見 豪:パワーライン通信の伝送特性とスペクトル拡散方式
小室 友:拡散符号とDLL同期追従特性
鈴木 寿晃:パワーライン通信の変復調回路
花井 計:触覚フィードバックを用いたポインティングデバイスの開発
堀 昌史:音声発生機構と声質変換
森 涼太郎:交流モータの適応駆動システム
武井 善信:ACラインの情報伝送シミュレーション
進路
SONY
日本ヒューレットパッカード
慶應義塾大学大学院理工学研究科
東京工業大学大学院
松下通信工業