2000年度 藤谷研究室

構成

専任講師
藤谷洋平
修士2年
熊田和宏
修士1年
井上和也、鏡竜太郎、鈴木洋一
学部4年 
青木克彦、雨宮康仁、中尾圭一郎、平出心、増田一禎

研究成果

誘電磁性流体の非平衡熱力学

従来の定式化は、個々の粒子のLorentz力を計算してから、統計平均をとるという方法を採っていたので大変複雑であった。我々は、Imai (1991)による巨視的電磁場の定義を使うと、この定式化が極めて簡単になることを見出した。詳細は2001年のJournal of Physical Society of Japanの6月号の我々の論文を見て下さい。

遺伝的干渉のモデル

遺伝的組換え点の一対の相同染色体上での密度相関が負であることは、大昔から知られている。規格化された相関関数を遺伝的距離に対してplotすると曲線が、異なった生物種に渡って同様となることも、指摘されてきた。我々は、簡単なモデルでこの理由を説明することに成功した、と思っている。 この話は、現在投稿中です。

脂質二重膜上の脂質分子の拡散

脂質分子の個別的な運動が、膜の接線方向ならびに法線方向の成分を持つことは、良く理解されている。一方、法線方向の集団的な運動は、膜の形状揺らぎとなることも、よくわかった話である。我々は、接線方向の集団的な動きを研究している。この話も投稿中。

発表論文・学会発表・特許申請など

国際学会

  • Kazuhiro Kumada and Youhei Fujitani, Small Deformation of a Liposome Containing a Fixed Micromagnet in a Uniform Flow (poster), International Symposium on Physical Aspects of Amphiphilic Colloids, Saga, November 2000.
  • Youhei Fujitani, Diffusion of a Passive Scalar on a Fluid Membrane Induced by its Shape-Fluctuation (poster), International Symposium on Physical Aspects of Amphiphilic Colloids, Saga, November 2000.
  • Youhei Fujitani, A Reaction-Diffusion Model for Genetic Interference (oral), The 2nd JSIAM-SIMAI Conference, Kobe, November 2000.

口頭発表

  • 藤谷洋平、 誘電磁性流体の非平衡熱力学、 日本物理学会年会、東京、2001年3月

学位論文

  • 青木克彦: 非定常Stokes方程式による脂質二重膜の波動の解析
  • 雨宮康仁: 巨視的な電磁場の定義の妥当性
  • 中尾圭一郎:髄膜炎菌の二株間のゲノム比較
  • 平出心: 脂質二重膜の揺らぎによる膜蛋白拡散係数への影響
  • 増田一禎: 肉種光顕像におけるStoriform Patternの定量化への準備
  • 熊田和宏: Small Deformation of a Liposome Containing an Externally Fixed Micromagnet in a Uniform Flow

進路

松下電工,日立システムアンドサービス,後楽園優駿組合,筑波大学大学院政策科学研究科

謝辞

研究の一部は小林一三博士(東大)と守真太郎博士(北里大)と共同に行なわれました。 また、中尾君の卒論は小林先生の指導のもと行なわれました。 慶應学事振興資金(個人)の援助を受けました。感謝します。


Dept. Applied Physics and Physico-Informatics