2000年度 安西研究室

構成

教授
安西修一郎
大学院
高山義康(M2)、西尾英己(M1)
学部
橋本哲(B4)、山田吉雅(B4)、小泉直洋(B4)

研究成果

常磁性磁化率の温度変化表式

スピン揺らぎ理論における遍歴電子磁性系の磁化率の温度変化を局在スピン系に対する一般化キュリー・ワイス則でfittingできることを計算機シミュレーションにより示し、Niのような遍歴磁性体の磁化率が後者でよく記述できることが分かった。

強相関強磁性体Cr5Te8に対する弱相関磁性体の混晶効果

磁気モーメントを持つ物質と持たない物質の間の「ミッシング・リング」のにおける磁気モーメント発生解明の為にいくつかの混晶の磁気的性質を実験的に研究している。(Cr1-xTix)5Te8に続いていくつかのシステムでの特異な現象を見つけてので目下論文執筆中である。高磁場ならびに高圧効果については東北大学金属材料研究所と共同研究した。

(Mn1-zRhz)7Te4における磁気相図

Rh増大により、フェリ磁性が消失しスピングラス的状態になることを見つけた。目下、RhはMnIIのみに置換されるかどうかの構造解析を行っている。当学科佐藤徹哉教授との共同研究である。

低温相Mn7Sn4の磁化特性とNMR

高温相Mn7Sn4と異なり、低温まで自発磁化が認められることを明らかにした。NMRにより6Tまでの領域でスピンエコーを観測し、複数の内部磁場があることを見つけた。目下論文執筆中。NMRにつき東北大学新素材開発研究施設と共同研究した。

特異な秩序・秩序磁気転移における磁気応答の研究 公表の段階では有りませんので、記述を省略します。

研究発表

論文

  • K. Hatakeyama, A. Takase, S. Anzai, H. Yoshida, T. Kaneko, S. Abe and S. Ohta “Electron Correlation and Paramagnetic Properties in (Cr1-xTix)5Te8with 0<=x<=1″ : Jpn. J. Appl. Phys. Vol. 39 (2000) Suppl. 39-1, pp507-510.

口頭発表

  • 「リエントラントスピングラス的(Mn1-zRhz)5Sn4の磁気相図」 花井久徳、常盤直哉、安西修一郎(講演者)、高山義康、佐藤徹哉 2000年秋、日本物理学会第55回年次大会予稿集55巻2号第3分冊p337.
  • 「NiIn型Mn4.5Fe2.5Sn4の磁性に対するmore-than-half d元素置換効果」 高山義康(講演者)、安西修一郎、花井久徳、清家太一郎 2000年秋、日本物理学会第55回年次大会予稿集55巻2号第3分冊p338.
  • 「低温相Mn7Sn4のNMR」 西尾英己(講演者)、篠原猛、我妻文彦、安西修一郎、古谷昌信、下村敏明 2001年春、日本物理学会第56回年次大会予稿集55巻1号第3分冊p391.

その他

応用磁気学会
「超伝導マグネテイクス」専門研究会終幕による世話人退任。

学位論文

修士論文

  • 高山義康:Ni2In型Mn7Sn4の四元系置換体Mn4.5Fe2M0.5Sn(M=Ni,Co,Rh,Pd)の磁気的特性の研究

学士論文

  • 橋本 哲:(Mn0.85Rh0.15)7Sn4の構造解析と磁気的性質
  • 山田吉雅:Cr5S6の螺旋―共線型磁気転移のいける磁気応答

研究助成

  • 東北大学金属材料研究所新素材開発施設とNMR共同プロジェクト
  • 加藤科学振興会平成12年度研究助成(西尾英己)
  • 慶応義塾学事振興資金(安西修一郎)

Dept. Applied Physics and Physico-Informatics