構成
専任講師 二瓶栄輔
修士2年生
河合 潔
永瀬智史
常川優志
修士1年生
大森賢一
尾瀬徳洋
越須賀強
眞鍋美和
渡辺麻子
学部4年生
木村伸彦
桜田裕一
清水重洋
鈴木建
関谷有伸
研究成果
○電場印加によるポリマー発光素子の作製:
これまでの蒸着法のみではなく,より簡単なスピンコート法を用いることにより,導電性ポリマー薄膜を有機EL素子の部材として用いることに成功した.また用いた導電性ポリマーが,正孔輸送能を持つことも明らかにした.
○フレキシブルGRINロッドレンズの光学特性解析:
本研究室で開発したフレキシブルGRINロッドレンズは,柔軟性があるが,変形に伴う光学特性の劣化が生じる.これを改善するためにために,精度の高い光線追跡法を用いて,フレキシブルGRINロッドレンズの光学特性解析を行い,フレキシブルGRINロッドレンズの実用性を明らかにした.
○凹凸レンズの実現可能性:
1枚のレンズで凹レンズと凸レンズ2つの光学特性を実現できるかどうかを理論的に解析し,ある特定の材料を用いることで,実現できることを明らかにした。さらにこのようなレンズが実現されれば,これまで光学系において問題となっている色収差の大幅な改善が見込めることも明らかにした.
○新しい屈折率分布型素子の作製方法:
これまでの高分子材料を用いた屈折率分布型素子の作製方法は、主に素子の周辺部分から形成していく方法であったが、新たにフロンタルポリメリゼーション法を用いることにより、中心部付近から屈折率分布素子を作製することに成功した.
○有機EL色素の長寿命化の検討
有機EL素子は,軽量であることや高発光効率等の優れた特性から,次世代のディスプレー素子として注目されているが,現在のところその寿命が短いことが問題となっている.そこで本研究室では,素子の劣化の1つの原因と考えられている電極表面と正孔輸送層の間に,バッファ層となる材料を挟み込むことにより,定性的に寿命が延びることを明らかにした.
発表論文・学会発表など
口頭発表
- 永瀬智史、二瓶栄輔
「フレキシブルGRINレンズにおける画像補正」
計測自動制御学会計第19回センシングフォーラム - 河合潔、岡本善之、二瓶栄輔
「主鎖に三重結合をもつ導電性高分子を陽極バッファ層、正孔輸送層に用いた有機 EL 素子の特性」
第50回春季応用物理学関係連合講演会
学位論文
修士論文
- 河合潔 :主鎖に三重結合をもつ導電性高分子を陽極バッファ層、正孔輸送層に用いた有機EL素子の特性
- 常川優志 :ひとつのGRINレンズによる凹凸レンズの可能性
- 永瀬智史 :フレキシブルGRINレンズの作製とその収差補正
卒業論文
- 木村伸彦 :新規屈折率分布形成法
- 桜田裕一 :有機EL素子の作製
- 清水重洋 :多段階屈折率分布形成法によるGRINレンズの作製
- 鈴木建 :発光ポリマー素子の実現可能性
- 関谷有伸 :透明性を有する導電性高分子の実現可能性
進路
- 日本ヒューレット・パッカード株式会社
- アクセンチュア株式会社
- 日本ユニシス株式会社
- 慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻 5名
助成
なし