2002年度 椎木研究室

構成

教授 椎木一夫
博士2年 海住英生
修士2年 五十嵐雅明、木元貴士、両角武、堀寛修、藤田滋雄、石井望
修士1年 大西利佳、林克典、平林直明
学部4年 井上裕美、大鷹悠毅、西村真一、西山真生、原田慎也、溝田一仁、吉浜勇樹

研究成果

次世代の超高密度磁気記録を支える要素技術として、トンネル磁気抵抗効果の研究を行った。これまで、実際に素子が使用される数10MHz以上の周波数領域におけるトンネル磁気抵抗効果の評価結果はない。そこで位相検波を用いたベクトル電圧検出と、測定器の入出力インピーダンス補正により、周波数100MHz以下の領域で、外部磁界によるトンネル素子のインピーダンス変化測定を可能にした。試作を
行ったCo/Al2O3/Coトンネル素子の高周波特性を測定した結果、インピーダンス変化の虚部(キャパシタンス成分)は実部(抵抗成分)に比較して約2倍大きいことが明らかになった。この変化を有効に検出するために、新たにインピーダンス変化によって発振を制御する方法を考案した。実験によって得られた測定値を用いて電子回路シミュレーションを行った結果では、従来の定電流通電時の素子電圧変化を検出する方法に比べて、10倍以上高感度にできることが分かった。

発表論文・学会発表・特許申請など

<著作>

工科系「量子力学」裳華房 2003年 椎木一夫著

<原著論文>

  • Magnetocapacitance effect of spin tunneling junctions
    Journal of Applied Physics 91 (2002) 7430-7432.
    Hideo Kaiju, Shigeo Fujita, Takeshi Morozumi and Kazuo Shiiki
  • Coercive force of Co-CoO thin films
    Japanese Journal of applied Physics 41 (2002) 5982-5985.
    Takayuki Yamauchi and Kazuo Shiiki
  • Frequency dependence of magnetoimpedance in spin tunneling junctions
    Japanese Journal of Applied Physics 42 (2003) 1246-1249.
    Hideo Kaiju, Kazuo Shiiki, Shigeo Fujita and Takeshi Morozumi

<国際学会>

  • Frequency dependence of magneto-impedance in spin tunneling junction
    The 2002 IEEE International Magnetics Conference (Amsterdam , The Netherlands)
    April 28-May 2 ER-01
    Kazuo Shiiki, Hideo Kaiju, Shigeo Fujita and Takeshi Morozumi
  • Influence of oxidation states of Al-oxide layer on RF impedance for spin tunneling junctions
    47th Magnetism and Magnetic Materials Conference (Florida, USA)
    November 15 GR-03
    Hideo Kaiju, Takeshi Morozumi, Naoaki Hirabayashi, Shigeo Fujita and Kazuo Shiiki
  • Breakdown of Al/AlO/Al tunneling junctions
    2002 Material Research Society Fall Meeting (Boston, USA) December 3 P5-8
    Takeshi Morozumi, Hideo Kaiju, Shigeo Fujita and Kazuo Shiiki
  • High-frequency dielectric constant characteristics of spin tunneling junctions
    2002 Material Research Society Fall Meeting (Boston, USA) December 3 P5-9
    Hideo Kaiju, Naoaki Hirabayashi, Takeshi Morozumi, Shigeo Fujita and Kazuo Shiiki

<国内学会、研究会>

  • AlO薄膜における絶縁破壊に関する研究
    日本物理学会年会2002年秋季大会 9月8日 8pPSA-5
    両角武、海住英生、西山真生、椎木一夫
  • トンネル磁気インピーダンス効果の周波数特性
    日本物理学会年会2002年秋季大会 9月8日 8pPSA-46
    海住英生、平林直明、藤田滋雄、両角武、椎木一夫
  • スピントンネル接合の高周波インピーダンス特性
    第26回日本応用磁気学会学術講演会 9月17日 17aB-1
    海住英生、平林直明、藤田滋雄、両角武、椎木一夫
  • Al/Co/Al2O3/Co/Alスピントンネル素子の高周波インピーダンス測定
    第26回日本応用磁気学会学術講演会 9月17日 17aB-2
    平林直明、海住英生、椎木一夫
  • オフトラックオーバーライトにおける再生信号への影響
    第26回日本応用磁気学会学術講演会 9月20日 20aB-3
    木元貴士、椎木一夫
  • スピントンネル素子の磁化状態シミュレーション
    第26回日本応用磁気学会学術講演会 9月20日 20pB-4
    大西利佳、木元貴士、椎木一夫
  • トンネル素子におけるXPSによるAlOx障壁厚さの評価
    日本物理学会第58回年次大会 3月28日 28pPSA-13
    大高悠毅,藤田滋雄,両角武,海住英生,椎木一夫
  • 反応性スパッタによって作製した絶縁層薄膜AlO
    日本物理学会第58回年次大会 3月28日 28pPSA-14
    原田慎也,海住英生,藤田滋雄,椎木一夫
  • Al/AlOx/Alトンネル接合における絶縁破壊に関する研究
    日本物理学会第58回年次大会 3月28日 28pPSA-15
    両角武,海住英生,西山真生,椎木一夫
  • Al/AlO/Alトンネル素子におけるリーク電流の特性評価
    日本物理学会第58回年次大会 3月28日 28pPSA-16
    西山真生,両角武,海住英生,椎木一夫

進路

リコー、松下通工、ソニー、日立製作所、日本アイビーエム


Dept. Applied Physics and Physico-Informatics