2006年度 本多研究室

■構成

教授

本多 敏

大学院

矢野 亨(D2),越後谷 俊太(M2),中村 茉莉(M2),秋元 新哉(M2),市川 勝規(M1)

学部

加藤 肇,北山 綾香,小粥 貴善,齊藤 康仁,塩野 淳仁

学術振興会特別研究員

青山 敦

■研究成果

「逆問題とプロセストモグラフィ」

神経線維伝導速度分布の推定法,MEG(脳磁界)信号処理法など生体電気磁気現象の解析や逆問題解法の研究と,管内流速分布を電磁誘導信号処理により推定するプロセストモグラフィの研究を継続している.

「高周波非対称励磁による自動校正機能をもつ電磁流量計の理論解析」

電磁流量計の適用範囲を拡げ高機能化することを目的に提案した,2組のコイルにより,非対称高周波励磁する方式の妥当性を理論解析により検証した.

「ハイパーパラメータ推定を用いたCDMAマルチユーザ復調」

CDMA(Code Division Multiple Access)において, 高い復調性能を得るための技術としてマルチユーザ復調が提案され注目を集めている.しかしこの復調方式では,復調時に通信路ノイズの統計的性質を必要とするため,現実的には何らかの手段で推定を行う必要が発生する.本研究では,「通信路ノイズの統計的性質」をハイパーパラメータ推定問題として捉え,復調アルゴリズムの提案と理論解析を行った.解析の結果,我々の提案するアルゴリズムは通信路状態を既知とした場合(理想的な場合)をほぼ同等の性能を持つことが示された.

「複合感覚的予測情報処理に関するMEG研究」

異種感覚間の予測脳内過程解明の鍵となり得る磁場成分を同定するために,聴覚刺激に対して視覚刺激の先行呈示実験を行い、視覚刺激に基づいて聴覚刺激を予測した際の予測情報と実感覚情報の相関関係に着目して,一致刺激を高確率で不一致刺激を低確率で呈示すると,視聴覚刺激間隔が十分大きい予測条件下において,両側の上側頭部で不一致刺激に特異的な早期の活動(pMMF)を観測し、ました。その時空間的特性は,ミスマッチ活動(MMF)に類似してい
たことから,視覚情報による修飾を介した類似の機構の存在を示唆した。また一致・不一致刺激を等確率で呈示する実験により,視覚情報による修飾は過去の刺激呈示に依存しないことを明らかにした。さらに、視覚刺激に対し聴覚刺激を先行させて一致・不一致刺激を呈示する実験により,提案する予測機構が各感覚モダリティに特異的に存在することを示し、最後に、提案したモデルの妥当性を検証するために,MMFテンプレートが存在する状態でpMMFテンプレートを競合的に生成した場合におけるMMF出力の検討を行う実験を構築し,その結果,両者の干渉効果が存在していることを確認し,モデルの妥当性を示すことに成功した。

■発表論文・学会発表など

論文

A. Aoyama, H. Endo, S. Honda, T. Takeda,
Modulation of early auditory information processing by visually based sound prediction,
Brain Research, 1068, 194-204, 2006

S. Okawa, S. Honda,
MEG Analysis with Spatial Filtered Reconstruction,
IEICE Trans. on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer
Science, vol.E89-A, No.5, 1428-1436, 2006

国際会議発表

S.Echigoya, S.Honda,
MEG Analysis Using ICA with Spatial Arrangement,
Proc. SICE-ICCAS 2006, 2006

S.Honda, T.Yamamoto,
Electro-Magnetic Flowmeters Using Eddy Current,
Proc. SICE-ICCAS 2006, 2006

口頭発表

本多敏,山本友繁,
高周波非対称励磁電磁流量計の動作解析と非満水計測への適用
計測自動制御学会第7回流体計測制御シンポジウム,東工大,2006.11.6

■学位論文

博士論文(副査)

(総合デザイン工学専攻)
池田 一生 「燃料ロッドバンドル内流動計測及び高性能スペーサグリッドの開発」

修士論文

越後谷 俊太 “MEG Analysis using ICA with Spatial Arrangement”
中村 茉莉 “MEG Study of Human Pripheral Visual Motion Perceptin”

卒業論文

加藤 肇 「電磁流量計内の二次流れ流速分布の復元」
北山 綾香 「高精度磁気刺激装置の開発のための基礎研究」
小粥 貴善 「サブリミナル知覚のMEG解析」
塩野 淳仁 「Adaptive-Beamforming を用いた MUSIC による MEG 信号の解析」

■進路

SONY
日本ヒューレットパッカード
東京大学大学院工学系研究科
杏林製薬
キーエンス

■助成

(社)日本鉄鋼協会 「設備安全性センシング技術の高度化」
(株)山武「非対称励磁方式による流体計測技術の研究」


Dept. Applied Physics and Physico-Informatics